キムラです

我らが大古部長から「キムラはWiiについて書け」と言われたので、雑感を書こうと思います。
ちなみに、大古にはトラックバックが送信されてます。
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20061202
せっかくなので現代インターネットの粋を体験して下さい。トラックバックについては以下引用したので参照して下さい。おいらもあまりこのへんのこととかRSSとかについての技術的な話は詳しくないです。使えるけど。

 ウェブログ(ブログ)の機能の一つで、別のウェブログへリンクを張った際に、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを通知する仕組みのこと。

 ウェブログ作者が別のウェブログの記事を参照して自身のサイトにコメントを掲載するような場合、元の記事へのリンクを張るのが一般的だが、単にリンクしただけでは元の記事の作者はどこからどうリンクされているのか容易に知ることはできない。トラックバックリンク元サイトに「このような記事からリンクを張った」という情報を通知する仕組みで、リンク元記事のURLやタイトル、内容の要約などが送信される。トラックバックされたサイトはこの情報を元に「この記事を参照している記事一覧」を自動的に生成することができる。
http://e-words.jp/w/E38388E383A9E38383E382AFE38390E38383E382AF.html


で、発売されました。Wii
買ってませんWii
なぜか


Wiiが欲しいという欲望

(純粋にお金が無い。
×
卒論終わらなくなる)

買わない。
という素敵な式が立ってしまったのです。自分の中で
いえ、本当はお金の問題じゃないんです。ゲームを始めると延々とやり続けるその軟弱な根性なんです(人として終わってる)。本当にゲームっ子だと思います。最近は同じ理由でDSもPSPも眠ってます。PCゲームも手をつけてません。

でも


orz
先生…Wiiが…欲しいです。

勢いあまってネタ画像まで作っちゃいました。
ブログにはこのように画像も貼付けられます。
(正確にはファイルを指定→アップロード→リンク、という作業をワンタッチでやってくれるだけ)

いつからこんなに自制が効くようになってしまったんだろう。じっと手を見る。



ちなみに「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称「ほぼ日」)にWii発売前夜体験レポートがあがってますよ。
http://www.1101.com/wii/index.html
いいなぁ。糸井重里任天堂と仲良しだもんなぁ。

糸井重里任天堂の絡みは、ファミコンの頃、いわゆる任天堂商法が世間で叩かれてるときに糸井さんが「いや、あの会社は凄い」とテレビで言ったことが当時の山内社長の目に留まったときからだとか。マニアックなところだと、ゲームボーイとかバーチャルボーイ、64の名付け親をやってたハズです。マザーシリーズのプロデューサーもやってて、そっちが有名かな。他にも「ほぼ日」の中で任天堂の現社長・岩田さんと対談してる記事があがってたり。以前はNHKを門前払いにする会社だったのに、岩田体制になってから随分と任天堂は広報がオープンになった気がします。正確に言えば、自分から発信するタイプの広報になったというべきですが、でもメディアの活用方法としては正しい気がします。


mixiWiiコミュニティにも、購入した人のレポートがちょこちょこ上がってます。mixiにアクセスできる人は覗いてみるといいんじゃないかな。どうも最初はコントローラーの初期設定に手間取り気味の様子。あのワイヤレスなヤツがキモだけに、そこで難儀すると「あ、ちょっと任天堂らしくないな」と思ってしまうのですが。セットアップが終わって遊んでみた感想を見ていると、ああ、ちゃんとした玩具を作ったんだなと安心しました。
ただ、「子供が使える!」をコンセプトに製品開発を突っ走ってきたのがWiiにきて「大人がセットアップして子供と一緒に遊んで!」に変わったのかなぁ、と少し残念。まぁ「お子様お断り!」な某PS3とかよりはマシだし、それで親子がワイワイやするなら、それは結構なことだという考えもアリですかね。
伝聞でしか知りませんが、WiiにはMiiという機能がついていて、まずは自分の似顔絵セットアップから出来るそうです。そんで、そこでセットしておくと例えば「Wiiテニス」のプレイヤーの顔が似顔絵に置き換わるとか。そのアイディア自体はスーパーファミコンくらいからPS2まで、単体のソフトとしてはずーっとあったものですがそれがハードに移った感じです。また、コントローラーにそのデータが収納されるらしく、友達の家に遊びに行くのにコントローラーとソフトを持って行けば自分のデータが持ち運べるというところですかね。今まで、もちろん一家庭に4本とか、最高だと8本とかコントローラーがある例もありましたが、基本的には1本か2本しか無くて、みんなでコントローラーを持ち寄って多人数ゲームはやってましたよね。メモリーカード+コントローラーじゃなくて良くなったのは綺麗にニーズを解消した形なんじゃないかと純粋に評価しています。
コントローラーについて言わせてもらえば、本体に一本付属、「初めてのWii」というソフトに1本付属だそうなので、基本的にはそれをセットで買うことが前提のようです。コントローラーくらいケチケチせずに2本バーンとつけて欲しかった、というのは正直なところ。
だって基本的にWiiって複数人でワイワイやる路線でしょ、売り込み方としても、ソフトの初期ラインナップとしても。くっつけて25000円は無理だったのかなぁと思う。絶対それでも黒々と黒字が出るという確信を持って、思う。岩田社長とか宮本さん(ゼルダ作った人。今は専務)とか、カッコいい思想を語るなら、そこは頑張ってこだわって欲しかったのです。


以下は何の裏付けも無い個人的な観であり勘なんで卒論には載せられない内容なのですが、Wiiは売れる。
少なくとも、PS3が売れない。
それは実際動いているソフトを見てみてというが1つ。
任天堂が綺麗にコンセプトを打ち出せてサードパーティーのことまで巻き込んでいるのに対して、PS陣営では組織の論理が先行して明らかにユーザーを放置してグダグダを示していることが1つ。
PS2帝国はWii王国と併存する。
でもPS2のモーター周りとかに寿命が来たところでPS3を皆が買うかは、そのときのPS3の値段次第。PS3が通説では一台あたり3万超の赤字、その上CELLの量産効果があがる見込みは薄く(後述)、ブルーレイもプレイヤー・ライターとして一般家庭に普及するにはほど遠そうなので(+ブランクメディアが高すぎる)値下げは絶望的。19800円未満で薄型PS2が買えるなら、PS2ゲーを継続して遊びたい人たちは「PS2をもう一台」と買い替えるんじゃないかな。どうだろう。少なくとも自分の身辺ではヘビーユーザー、ゲーマーであるにも関わらずPS2が駄目になったらPS3へと買い替える、という声は聞かない。
まぁもっとも、PS3で一部のPS、PS2ソフトが非互換であると指摘されたときでも落ち着き払って「PS、PS2ソフトの一部互換性が無いのは不具合ではなく仕様。新しいハードなんで、ユーザーは我慢してください」と言い切ったソ○ー(互換性に関して詳しくはhttp://wiki.livedoor.jp/yuuyaap1/d/damePS2list1コチラへ)。PS3を普及させたい一心でPS2を生産停止するという素敵なシナリオもある気もするんだけど。PS2も本体は儲からないから、一本化してしまえ、という論理が今の○ニーでなら成立しそうで怖いですね。
基本的にSCEは億単位でPS+PS2を売ってて売り上げは伸びているのに利益率が悪すぎるので、なんらかの処置が取れないとホントにソニ○本体への致命傷になりうる。久夛○木さんが退いて、もう少しバランス感覚のある人連れてくれば立て直しは出来ると思いますが。実際久夛良○さんは会長に退いたみたいだけど、まだ代表権あるし、あの人の業績やらキャラクターを見ている限り、実質的には院政が敷かれるんじゃないかな?


他にもPS3周りは最近強く思うところが2つあって。
1つは、発売直前の中途半端な値下げは誰がなんのためにしたのか、ということ。
どうせ初期ロットが20万台くらいしか揃わないのが予測できたんだろうから、当初の6万ちょいで発売しちゃえば良かったのに。○ニーの初期ロットはコアゲーマーと信者しか買わない。そしてその両者は全世界でゆうに20万人以上存在する。なので、6万だろうが8万だろうが、間違いなくハケたはず。20万台×2万円で差益が40億。予定されてる赤字(再来年でSCEは▲1000億円もありうるとか…)を考えたら微々たるものかもしれないけど、でも明らかに逃す必要の無かった利益ではないだろうか。ゲーム機が半年くらいで値下げするのは珍しくないから、半年後に台数が揃ったところで初期ロット不具合を直しつつ値下げすればよかった。最初に買うのは姑みたいなヘビーユーザーや信者だし、彼らは文句を言いつつ抜け出せないので、悪く言えば踏み石、良く言えば「改善要求を逐一出してくれるお客様」にしてしまうには丁度よかった。
もう1つは、そもそもCell普及の思想がおかしくないか、ということ。
なんでデジタル家電に搭載することを想定してるの?あんな発熱激しそうで消費電力多そうなのが、低電力志向一直線の薄型テレビとかHDDレコーダーに積めるか!いくら半導体部門とSCEが事実上、久夛良○さんの玩具箱だからって、誰か止めろよ、と思う。先に「量産効果があがらないだろう」って書いたのもここんところが根拠で、本気で量産効果上げたいんだったらもう少し売りつける先とか、範囲の経済とか考えると思うんだよね。というか、Cellの使い道はハイエンドPC以外に無いと思うんですよ。クリエイター、それも並列処理でバーンと映像とか動かしたい人たちに対して「This Is SON○」を見せつける好機だったと思うんだけど。そういう人たちに訴えかけるデザイン、機能美、そこから広げるコンシューマー層。という青地図は描けなかったのかなぁ。描けなかったとしたら、それは戦略不全とかいう問題ではなく戦略を立てている人間にファクトベースの情報がちゃんと行っていないんじゃないかなぁ。などということを考えています。

正直、最近自分の中ではアンチソニ○から○ニーシンパシーに変わっています。
もうなんか可哀想で見てられないので、頑張って再生して欲しい。
昔の「不具合の確率は10億分の1」という時代を思い返して欲しい。
デザインとかマーケティング云々より、本質的には技術的にいいものを持ってるんだから。
まぁ、壊れるしデザインが嫌いだしクセが強いから買いませんけどネ。これは個人的話。