木村です

25〜26日は経営史学会が一橋大学にて開催されていました。
島本ゼミからも有志が手伝いのため馳せ参じました。
学会の内容を詳しく書くわけにもいかないので、雑感なのですが、最初で最後になるかもしれない学会は予想以上に面白かったです。特にアカデミックな話の構成の仕方もーもちろん報告者によって、報告のテーマや問いの立て方によって多種多様なのですがーオーソドックスな筋書きみたいなものが見えて、大いに参考になる要素がありました。あり筋が見えたというか「最低限でもこういうステップは踏む」というラインが見えたと言うべきなのでしょうか。とかく迷走気味な卒論執筆者としては、ガイドとなりうる指標を幾つか見つけられたのが良かったです。併せて、3年の早い時期にこういうプロによる刺激を受けられたら随分と後に役立っただろうなと悔しく思うところでもありました。入ゼミ研修で「手伝いと称して学会を覗きに行かせる」というのをやってもいいかもしれません。
とはいえ、実際卒論提出が目前に迫っているからこそ抱く感想なのかもしれないのですが…。


ところで、印象的だった話をうろ覚えながら挙げると:
「我々のレーゾンデートルは時間軸という要素をあらゆる個別の分析対象に持ち込むことで、今までブラックボックスとなっていた部分に光を当てることである」
「経営史は学際的な側面が非常に強いので『いろんな要素が効きました」と羅列するだけに留まるきらいもある。そうではなくて、諸要素+時間軸という流れの中で、最も効いている決め手を明らかにしなければならない」
というのがありました。
意外にカッコいいんですよ、経営史。