木村です。

不用意にあけおめ、とか、ことよろ、とか略すとオオフル部長に怒られる気がしますが、ここは敢えてチャレンジです。

卒論が終わりません。8分の1くらい終わりました。先が長いです。

正月に顔を合わせた従兄弟の息子(1歳ちょい)が可愛かったです。携帯を齧られました。何やっても許される年代ってのは、人間だれしもあるものです。まぁ何やっても可愛いから許したわけですが。


ところで年末年始の一番のニュースと言えば個人的にはフセインの処刑でした。
とうとう正義の名の下に殺されました。
あの戦争を通じて、世界はより平和にも、より安全にも、より民主的にすらなっていない。資源の偏在が解消され、安定供給がされるようになったわけでもない。当事者の米英、そして諸手を挙げて賛成した日本以下数カ国。これら戦犯国家では誰も責任を取らず、真相の究明もされず、独裁者1人が処刑され、無実の市民が多数殺され、とばっちりで派兵された数カ国の人々が死んだだけでした。

もちろん、戦争が経済政策と不可分の関係にあるのは古今東西変わりません。であるからこそ、正義や面子のために挙兵するのは愚策で、戦うならば勝たねばならないし、犠牲は少なく、ゲインは多くしなければならない。そもそも孫子の昔から、戦う前に戦わなくていいように手を尽くせ、というのが常識でした。戦争は無能なネゴシエーターが採る最終手段です。
ともかく、パパ・ブッシュから始まりフセイン処刑で一応終わったイラク派兵(まだまだ戦後フェーズは残ってますけど)ですが、それら諸原則が全く活かされない茶番でした。笑ったのは石油が高騰したおかげで空前絶後の利益を出した企業群と、軍需産業の方々くらいですかね。ブッシュが退任後に戦犯として裁かれれば少しは溜飲が下がる人も多いと思いますが、戦争を引き起こした歴代米国大統領が戦犯として裁かれた例がないので、きっと御咎め無しだと思いますけどね。考えれば考えるほど、マトモな神経の持ち主には理解し難い構図です。

ところで、ああいう「勝てば官軍」裁判に対して、一番アレルギー反応を示しそうなのは東京裁判で苦汁をなめさせられた日本だと思うのですが。どうも大手マスコミも政府筋も黙りを決め込んでいるようで。少なくとも、猟奇的な予備校生の凶行とか芸能人の色恋沙汰とかより、考えるべきテーマの多い出来事です。ま、下手にそういう主張をすると右翼扱いされたりしますが。コワイコワイ。


ということで、今年も一年、よろしくおねがいします。
あ、島本ゼミの人間がみんな新年早々こんな辛気くさいことばかり考えているわけじゃないですヨ?